株式会社パブリック|VI開発 + 関連ツール開発
2026.3.18

『循環型社会の実現を通じて 地球環境の未来を創造する』というミッションを掲げ、香川県を中心に一般廃棄物・産業廃棄物の収集・運搬・処理・処分からリサイクルまでを一貫して行う事業者、株式会社パブリックのリブランディングに伴い、VI(ビジュアル・アイデンティティ)開発と関連ツールの開発を行いました。
50周年という節目にあたり、これからの地球の自然環境と大切な資源を未来に残すことを考える企業として、社外へ向けてだけではなく、社内へ向けても”変わってく”という意思表示になるようなビジュアル開発をいたしました。
VI開発に関しては、大まかに以下のような内容をもって進めました。
1)今までを知り、今後どういう会社になりたいかを読み解く
2)ロゴのアイデア出し
3)アイディアの中から選定、デジタルに落とし込む
4)関連ツールへのマッチングテスト
5)ロゴマークの分析
6)数を絞り込みクライアント様にて選定
7)最終提案用のロゴを制作
8)最終決定後基本となるロゴの最終案ブラッシュアップ
9)ロゴタイプの制定(英語/組文字を含むバリエーション作成)
10)関連ツールの開発・ロゴ使用マニュアルの制作
▼関連ツール
各種看板/名刺/年間報/パッカー車・トラックラッピングデザイン/ユニフォーム/ヘルメット/社員手帳/発表式典用PPT/式典用パンフレット/封筒/事業所用横断幕 など
1)今までを知り、今後どういう会社になりたいかを読み解く
社長の想いをプロデューサーが、株式会社パブリック内のVI・CIプロジェクトチームとミーテイングを重ねてヒアリングした内容から、今後の進んでいく会社がどのように社会に映るのかを考慮しながら方向性を探します。今までは親しみのあるキャラクターを前面にしたロゴマークでしたが、大きく印象を変えながらも親しみは失わ、信頼感のあるロゴマークや関連ツールの着地点を弊社内で議論します。
I
▲プロデューサ班のリサーチした内容も共有していただき、弊社内でもブランディングに必要な内容として、企業の目指すべき真意がどこにあるのかをAIを用いて再解析しています。
2)ロゴマークのアイデア出し
ヒアリング解析より考えられるイメージから大きな方向性を決めるためにロゴマーク・タイプのアイディア出し(ラッシュ)を行っていきます。よりたくさんの角度からのアイディアが欲しいので、弊社内スタッフ複数人で各々アイデアラッシュを行います。
▲人によってラッシュの方法が違い個性が出ます(左:タブレット、右:アナログ)
3)アイディアの中から選定し、ある程度整える
数あるアイディアラッシュの中から、今回の方向性として的をえて考えられるものを選定。新しくブランド化される中での色彩も考慮しながらテスト作成していきました。この段階で90案程度になりました。(まだ膨大な数です)
この段階では、シンボルマーク+タイポグラフィーかタイポグラフィーのみのロゴにするかは決まっていないため、さまざまな案があります。それぞれのロゴマークに何を表現しているのか簡単なキャプションもつけていきます。前述の「企業の目指すべき真意」に沿って、シンボルマーク+タイポグラフィーかタイポグラフィーのみのロゴにするのかを提案としていきます。

4)関連ツールへのマッチングテスト
ロゴマークを制作して完結というわけではなく、ロゴマークはさまざまな媒体に展開されていきます。そのことを考慮し、3)で制作した案をアイテムの中でも今回の企業さまの指針となる看板、パッカー車・トラック、名刺、ユニフォーム、WEBサイトをテストテンプレート化してにロゴを落とし込んでみます。
大きく使うのと小さく使うのでは見え方が全く違います。どこに使用しても問題ないロゴマークかどうかを精査していきます。また、パッカー車・トラックに関してはロゴのイメージを踏襲したデザイン装飾が必要になるため、そういった際に展開が可能なものなのかも合わせて検証していきます。


▲ロゴも、マッチングテストも全て出力して見え方を確認しています。(2年ほど前に引っ越してきましたが今の事務所の広さに大感謝です)
5)ロゴマークの分析
4)のマッチングテストとほとんど並行して制作したロゴマークの分析を行います。
制作しているロゴマークを①形状、②色彩、③企業の目指すべき真意から抽出されたキーワード のグラフに落とし込みます。また、形状、色彩に関しては世の中のロゴマークも同じグラフに落とし込み、比較することでロゴが与えるイメージの立ち位置を検討する材料にします。

6)数を絞り込みクライアント様にて選定
マッチングテスト、分析を経て、展開の難しそうな案を候補から外し、最終的に提案する数をプロデューサーとともに絞り込み、その後、クライアント / プロデューサー側での決定フェーズとして進めてもらいました。この選定は企業の目指すべき真意とロゴの方向性を図るものなので、その際にブランディング関連資料として分析に使用したグラフも一緒に検討材料にしてもらいます。
▲数ある中から企業の目指すべき真意としてクライアント / プロデューサー側で選定されたロゴマーク
7)最終提案用のロゴを制作
クライアント / プロデューサー側にて絞り込まれたロゴの方向性から、さらに協議を重ね、最終形へのベースとなる形が決定。『地球やそこに住む人たち、さまざまなものを優しく包み込む手と、Pの文字を掛け合わせた形』という方向性になりました。そこから A)優しい印象のベースの形を生かして整えたもの、B)硬さを足して企業の堅実さを表現したもの、C)代わっていく柔軟さを表現したもの を最終提案用のロゴとして制作します。シンボルマーク+タイポグラフィーの形に決まったのでそれぞれにあうロゴタイプも制作し、どれに決まっても問題ないところまでディティールを詰めておきます。

▲上からA案、B案、C案
8)最終案ブラッシュアップ
クライアント様の最終決定後、ブラッシュアップを行います。今回はB案に決定したので、こちらの調整を行なっていきます。カーニング、余白の調整、角の処理など細かなところを突き詰めます。
大きく出力して離れて見て見たり、時間をおいて見てみる、目が慣れないように複数人で確認するなどして気になるところを調整していきます。

▲黒一色で印刷して壁に貼って距離をとって、形の崩れがないか確認しています。
9)ロゴタイプの制定
最終決定したロゴマークの使用用途に合わせたバリエーションを制作していきます。英語/日本語表記、横組/縦組、左寄せ/センター揃えなど考えられるバージョンをそろえます。アイソレーションの制定や単色での使用、2色刷りでの使用の際のカラー指定なども行なっていきます。

10)関連ツールの開発・ロゴ使用マニュアルの制作
出来上がったロゴを使用してツールに展開を行なっていきます。
新ロゴマーク発表の式典で使用するパンフレット等に使用されるグラフィックはロゴの世界観を助長するように未来を感じさせつつも、牧歌的な雰囲気が失われないように有機的なラインやザラつきのあるテクスチャを使用し開発しました。このデザインは式典限りのイメージとして制作しましたが、クライアント側に気に入っていただけて、名刺や横断幕などロゴマーク変更の発表後に展開されるツールにも使用することになりました。

▲新ロゴマーク発表の式典で使用したパンフレット(A42つ折り:仕上がりサイズA5)
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クライアント:株式会社パブリック
プロデュース・ディレクション:株式会社フェアリー・テイル
アートディレクション:藤若典弘(V.I.F., Inc.)
ロゴデザイン:藤若典弘、虫明朋子、兼安真未(V.I.F., Inc.)
ツールデザイン:藤若典弘、兼安真未(V.I.F., Inc.)